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2013年4月 2日 (火)

グアテマラの子どもたちの抱えるもの

2013年度の支援も順調にスタートしました。

これも日本の皆さまのあたたかいご支援のおかげ、
グアテマラの先生方のご協力のおかげと、
こころより感謝しています。

ただ、この季節いつも
悲くやるせない気持ちになってしまうのです。


多くの子どもたちが、新しい学年を生き生きと過ごしている中、
去年まで支援していた子どもたち、何人かの姿が見られない。
学校をやめてしまっているのです。


先生方に理由を聞くと、
家の事情で、
働かなくてはいけなくなってしまったから。
とのこと。


今年J君もそうでした。


弟を呼んで聞くと、
仕事ができたらから
という答え。

豚を屠殺(とさつ)し解体する仕事・・・。


お母さんしかいないし、彼は長男だから、
自分の意志でそうしたんだと思う。
という校長先生。


本当でしょうか?
まだ12歳に、なってもいないのに。

いつも納得できなくて、
校長や担任の先生に、
親と子供を説得してくれるよう頼みます。

自分でできるときはそうします。


それで戻ってきてくれることもあるのですが、
今回は遅すぎました。


P1040384_2


親の事情に、子どもを巻き込んでいいのでしょうか?
教育者がそれを許していいのでしょうか?

子どもたちが置かれている状況はいろいろで、
彼ら自身ではどうにもならないことばかり。

その彼らのために、
私たちは存在しているのではないのか?


よくあること、
しかたないことと、
それを受け入れてしまっているグアテマラの社会に、

それは違う

ということを分かってもらうために、
私たちはここにいるのではないのか?


小さな事なのかもしれない。
できないことより、できたことを喜ぶべきなのかもしれない。


でももしかしたら、
真っ暗闇の中で泣いている、
泣くのを我慢している子どもがいるとしたら・・・・。


もっともっと子どもたちの近くにいなければ、
お母さんたちと、先生たちと話さなければ。

子どもたちが求めたら、
出せる手をいつも持っていたいと思います。


*載せてある写真とJ君は関係ありません。

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コメント

2年前の記事にまで目を通していただき、貴重なコメントをありがとうございました。頂戴したご意見、真摯に受け止めてまいります。支援品の現地購入、自立支援プロジェクト実施に関しましては、ブログで報告させていただいている通りとなります。よろしくお願いいたします。

青い空の会

投稿: 青い空の会 | 2015年12月 8日 (火) 12時30分

もう2年前の記事なので考えが変わっていたら申し訳ないのですが、この記事を読んでボランティアの押し売りのように感じました。先進国の義務教育を受けた人間が途上国の社会の一部に入って、自分の考えが最良であるかのような考えは行きすぎではないでしょうか。子供を働かせてもいいと言うことではありません。12歳はそれほど子供ではありません。判断できることもあります。ボランティアは自己満足ではないはずです。グアテマラ国内で賄えるものを日本の物を与える行為も行きすぎては、現地人の仕事を奪い、現地人の中に差別を生みます。支援をしてもらうほどではないが、皆、裕福とは言えない生活の中、支援してもらっている人は先進国からの支援と言う名のプレゼントが貰える。そうであれば、あれがほしい、これを買ってくれ。という母親たちが現れても仕方ないことでしょう。彼女たちを産み出したのはあなたでもあるかのです。現地で賄えるものは現地で買うことでより、商店が潤ったり、雇用が生まれるのではないでしょうか。与えることを続ける限り、本当の自立はあり得ないのではないでしょうか。

投稿: 亀 | 2015年12月 5日 (土) 15時27分

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